年始に決めたことが、1月のうちに崩れる。

家計簿をつけると決めた。三日で終わった。財布を替えると決めた。まだ買っていない。

そういう人に、暦はもう一度区切りを用意している。

暦の上では、2月に年が改まる

九星気学や四柱推命では、年の変わり目を立春に置く。

立春は二十四節気の最初にあたる日で、2月4日前後になる。年によって前後するので、日付は国立天文台の暦要項で確認する。

だから、これらの占術で年を数えるとき、1月1日から立春前日までに生まれた人は前の年として扱う。本命星の記事でも書いたが、ここで星が一つずれる人がかなりいる。

つまずきの元として書いたが、裏を返すとこうなる。

暦のうえでは、2月にもう一度年が改まる。

二十四節気の始まり

なぜ立春なのか。

二十四節気は、太陽の位置で一年を24に分けた区切りになる。その最初が立春で、そこから雨水、啓蟄、春分と続く。夏至も冬至もこの体系の中にある。

季節を基準にした暦なので、寒さの底を過ぎて春に向かい始める地点を年の始まりに置いている。

体感としては真冬だが、日照はすでに伸び始めている。冬至の記事で書いたとおり、底は12月下旬に過ぎている。立春の頃には、光は一か月半ぶん戻っている。

一月で崩れる理由

白川は──私は暦を扱う仕事をしているので、この時期の相談を毎年受ける──1月の決意が続かない理由を、意志の問題だとは考えていない。

始める条件が悪い。

年末年始は生活のリズムが乱れている。休みが入り、出費が増え、睡眠時間も動く。その状態で新しい習慣を始めて、通常の生活に戻ると、習慣のほうが先に落ちる。

2月上旬は違う。生活が通常に戻っている。始めたものが、そのまま日常に乗る。

始めるには、こちらのほうが条件がいい。

仕切り直す手順

やることは三つでいい。

ひとつ、1月に決めたことを一度全部やめる。

続いていないものを「まだ続けている」ことにしておくと、次に決めるときの邪魔になる。やめたと認めてから、選び直す。

ふたつ、一つだけ選ぶ。

年始に三つ決めた人は、そのうち一つに絞る。三つ続かなかったのだから、三つは多かったということになる。

みっつ、立春の日から始める。

日付を決めておくと、それまでの数日が準備期間になる。財布を買うなら買っておく。口座を作るなら手続きしておく。

金運の文脈で使うなら

立春に始めるものとして相性がいいのは、このあたりになる。

財布の使い始め。 買い替えの記事で書いたとおり、大事なのは買う日より使い始める日になる。立春を使い始めの日にする形は取りやすい。

中身の見直し。 カードやお守りの見直しは年に一度で足りる。区切りを立春に置けば、忘れにくい。

種銭の入れ替え。 一年に一度が目安とされるので、ここに合わせる。

記録の開始。 家計でも支出でもいい。1月に始めて崩れたなら、ここから始め直す。

立春と吉日を重ねるか

立春当日が寅の日や巳の日と重なるかは、年による。

重なれば分かりやすいが、重ならなくても構わない。立春そのものが十分に大きな区切りになる。

条件を増やすと、また動けなくなる。ひとつでいい。

区切りは年に何度もある

最後に書いておきたいのは、これになる。

年始に失敗すると、一年を棒に振った気持ちになる人がいる。

暦を見ていると、そうは思えない。

元日がある。立春がある。新月は毎月来る。二十四節気は15日ごとに切り替わる。四半期も、年度も、誕生日もある。

区切りは、驚くほどたくさん用意されている。

年に一度きりだと思うと、失敗が重くなる。何度もあると分かっていると、失敗が軽くなる。

暦の効きどころは、たぶんここにある。

今週やること

立春の日付を調べて、カレンダーに入れる。

そして、その日から始めることを一つだけ決める。

一月に決めたことのうち、いちばん惜しかったものでいい。もう一度だけ、条件のいい場所から始め直せる。

✦ この記事のまとめ

九星気学や四柱推命では年の変わり目を立春(2月4日前後)に置きます。暦のうえでは、2月にもう一度年が改まります。

年始に決めたことが1月で崩れても、ひと月遅れで仕切り直せる区切りが用意されているという捉え方ができます。

よくある質問

立春はいつですか?
2月4日前後ですが、年により前後します。国立天文台が公表する暦要項でご確認ください。
なぜ占いでは立春が年の変わり目なのですか?
九星気学や四柱推命は二十四節気を基準とする暦の体系を用いており、立春を年の始まりとして扱うためです。
元日と立春、どちらで数えるべきですか?
用いる占術によって決まっています。混ぜないことが重要で、九星や四柱推命では立春で数えます。