金運のいい日を調べていると、候補がどんどん増えていく。
寅の日、巳の日、一粒万倍日、天赦日、大安。全部合わせると、月の半分近くが「いい日」になる。
そうなると、選べない。
このとき効くのは、逆側から絞ることだ。避ける日を先に決める。
著者名の白川珠代は、本メディアの創作上のペルソナです。実在の鑑定者による経験談ではありません。詳しくは運営者情報をご覧ください。
不成就日とは何か
不成就日は、何事も成就しないとされる暦注だ。
「ふじょうじゅび」と読む。婚礼、開店、契約、引っ越し、願い事の開始など、自分から何かを始めることに向かないとされてきた。
配置の仕方に特徴がある。二十四節気や干支から計算するのではなく、旧暦の月ごとに、決まった日に置かれる。たとえばある月は三日・十一日・十九日・二十七日、という具合に、八日おきに並ぶ。
そのため、月に数回。年間では三十日を超える。
「成就しない」の範囲
ここで誤解が起きやすい。
不成就日は、悪いことが起きる日ではない。始めたことが実を結びにくいとされる日だ。
だから、対象になるのは自分から始める行為に限られる。
- 契約を結ぶ
- 口座を開く
- 開業する
- 願をかける
- 大きな買い物を決める
一方で、自分で日を選べないものは対象として考えないのが一般的だ。
- 給与の振込日
- 自動引き落とし
- 前から決まっていた会議
- 相手の都合で決まった打ち合わせ
ここを区別しないと、暦のほうが生活を支配し始める。
吉日と重なったとき
不成就日は年に三十日以上あるので、当然、吉日と重なる。
一粒万倍日と重なる日は、毎年いくつも出てくる。このときの扱いは、はっきり分かれている。
打ち消し合うとする立場。 吉が凶で相殺され、平常の日として扱う。
吉日が優先されるとする立場。 一粒万倍日や天赦日の力が上回るとする。
凶が優先されるとする立場。 不成就日を避けるべきとする。
暦の版によって記載も異なる。どれが正しいとは言えない。
よく迷われるところだが、私の考えはこうだ。
気になるなら、重ならない日を選べばいい。
年に三十日の不成就日を避けても、残りは三百日以上ある。わざわざ重なった日を選ぶ理由が無い。
「避ける日」を先に決める効き方
吉日を増やす方向で考えると、選択肢が増えて決まらなくなる。
避ける日を決める方向だと、選択肢が減る。減ると、決まる。
これは暦に限った話ではないが、暦は「自分では動かせない基準」なので、この絞り込みが特によく効く。
具体的には、こう使う。
- 動かしたいこと(口座を開く、契約する)を決める
- 今月の不成就日を確認して、その日を外す
- 残った日から、寅の日か巳の日を選ぶ
- 該当が無ければ、外した日以外ならいつでもいい
四番目が大事だ。該当日が無ければ気にしないという逃げ道を作っておかないと、いつまでも動けなくなる。
お金に関して、特に避けたいとされること
不成就日にお金を動かすことについて、よく言われるのは次のあたりだ。
- 新しい口座を開く
- ローンや融資の契約をする
- 大きな買い物を決める
- 投資を始める
いずれも「始める」行為にあたる。
一方で、返済や支払いを不成就日にすることは、あまり問題にされない。始めることではなく、終わらせることだからだ。
この区別は、覚えておくと迷いが減る。
調べ方
不成就日は旧暦の月を基準に配置されるため、新暦のカレンダーを見ても分からない。
市販の暦(版元が明記されているもの)か、暦注を載せているカレンダーアプリで確認する。ウェブの一覧は、版による差や転記ミスが混ざることがあるので、大事な日程を決めるときは複数で照らし合わせたほうがいい。
今月やること
今月の不成就日を、カレンダーに入れる。それだけでいい。
印をつけるのは吉日ではなく、こちらのほうが数が少なくて済む。月に数回だ。
入れておくと、何かを決めるときに「その日は外そう」と一瞬で判断できる。判断が一瞬で済むというのが、暦の実用的な価値だと私は思っている。
金運の暦・第5回は、2027年の金運カレンダーです。連休と吉日が重なる日を、年間で一覧にします。
✦ この記事のまとめ
不成就日は「何事も成就しない」とされる暦注で、月に数回巡ります。吉日を増やすより、避ける日を決めるほうが選択は早くなります。
一粒万倍日など吉日と重なる日があり、扱いは打ち消し合うとする立場と吉日が優先とする立場に分かれます。気になるなら重ならない日を選ぶのが実務的です。



