年末になると、来年の手帳を買う。
そのときに一緒にやっておくと、一年が動きやすくなることがある。日取りを先に決めてしまうことだ。
金運の暦シリーズでは、これまで寅の日・巳の日・己巳の日、一粒万倍日と天赦日、財布の使い始め、不成就日を扱ってきた。最終回は、それらを一年ぶんの計画に落とす方法をまとめる。
著者名の白川珠代は、本メディアの創作上のペルソナです。実在の鑑定者による経験談ではありません。詳しくは運営者情報をご覧ください。
吉日は、多すぎて絞れない
まず認めておきたいことがある。
吉日は、年間で見ると数が多い。
- 寅の日 … 十二日に一度。年に三十日前後
- 巳の日 … 十二日に一度。年に三十日前後
- 一粒万倍日 … 年に六十日前後
- 大安 … 六日に一度。年に六十日前後
重複を除いても、年の半分近くが何らかの吉日にあたる。これでは絞り込めない。
絞るには、別の条件を足す必要がある。
条件を足す:連休と重なるか
実務的にいちばん効く条件は、これだと思う。
その日、自分は動けるのか。
平日の火曜日が最強の吉日でも、仕事があれば銀行にも神社にも行けない。動けない日をいくら並べても、計画にはならない。
だから、祝日・連休と吉日の重なりを見る。
2027年の国民の祝日は、内閣府が前年に公表する。官報での公表は前年二月頃になる。この一覧と、市販の暦の暦注を突き合わせる。
重なりは、年に数回しか出てこない。数回なら、押さえられる。
起点は天赦日だけでいい
年間計画を立てるとき、全部の吉日を書き込むと暦が真っ黒になって、かえって使えなくなる。
書き込むのは、天赦日だけでいい。
理由は単純で、年に五回か六回しかないからだ。
- 数が少ないので、印が埋もれない
- 条件が厳しいぶん、希少性がはっきりしている
- 一粒万倍日と重なる日があれば、それが「最強」と呼ばれる日になる
天赦日は季節(立春からの節切り)と干支の組み合わせで決まるので、二十四節気の日付が前提になる。ここは国立天文台の暦要項が一次になる。
残りは、必要になったときに寅の日・巳の日を調べればいい。どちらも十二日に一度なので、思い立ってから十日ほどのうちにどちらかが来る。
何を、どの日に割り当てるか
日が決まったら、次は割り当てだ。ここで前回までの整理が効いてくる。
| やりたいこと | 向くとされる日 |
|---|---|
| 財布を使い始める | 寅の日 |
| 開業・開店・独立 | 一粒万倍日、天赦日 |
| 貯蓄用の口座に入れる | 巳の日 |
| 金運の祈願・銭洗い | 巳の日、己巳の日 |
| 大きな買い物 | 寅の日 |
| 契約・口座開設 | 不成就日を避ける |
そして、避けるほうも決めておく。
一粒万倍日は「増える」性質を持つとされるため、借入・保証など増えてほしくないものには向かないとされる。この一点だけは、覚えておく価値がある。
決めない日も決める
年間計画で抜けやすいのが、これだ。
暦を気にしない日を決めておく。
給与の振込、自動引き落とし、相手の都合で決まる打ち合わせ、家族の予定。こうしたものまで暦で判断し始めると、暦が生活を圧迫する。
自分で日を選べるものだけが、暦の対象になる。
この線引きは、最初に決めておきたい。ここが曖昧なままだと、吉日を知ったことでかえって動きが鈍くなることがある。
逃してもいい
最後に、いちばん伝えたいことを書いておく。
吉日は、何度も巡ってくる。
寅の日も巳の日も十二日ごと、一粒万倍日は月に数回、天赦日でさえ年に五、六回ある。逃した日を取り返すという考え方より、次に来る日を使うほうがずっと現実的だ。
「今年の最強開運日を逃したから、今年はもうだめだ」という考え方は、暦の使い方として本末転倒になる。
暦は、動けない理由を作るためのものではない。動くきっかけを、年に何度も用意してくれる仕組みだ。
年内にやること
三つでいい。
- 来年の暦を一冊買う(版元が明記されているもの)
- 天赦日にだけ印をつける
- 内閣府の祝日一覧と突き合わせて、重なる日があればそこに一件だけ割り当てる
十五分あれば終わる。
これで、来年の「動く日」がひとつ決まる。ひとつ決まっていれば、そこから逆算できる。
金運の暦シリーズは今回で完結です。第1回の〈寅の日〉〈巳の日〉〈己巳の日〉の違いから読み直すと、年間の組み立てが一本につながります。
✦ この記事のまとめ
吉日は年間で見ると数が多く、単独では絞り込めません。連休・祝日と重なる日という条件を足すと、実際に動ける日だけが残ります。
天赦日は年に5〜6回しかないため、これだけを先に押さえるのが年間計画の起点になります。残りは寅の日・巳の日で埋めれば足ります。



