財布の色を調べると、たいてい「金運といえば黄色」と出てくる。
間違いではない。ただ、全員に共通する一番の色というものは無い、というのが九星の考え方になる。
九星と五行
九星気学では、九つの星がそれぞれ五行(木・火・土・金・水)に対応している。
| 本命星 | 五行 |
|---|---|
| 一白水星 | 水 |
| 二黒土星 | 土 |
| 三碧木星 | 木 |
| 四緑木星 | 木 |
| 五黄土星 | 土 |
| 六白金星 | 金 |
| 七赤金星 | 金 |
| 八白土星 | 土 |
| 九紫火星 | 火 |
五行には、互いを生かす関係(相生)と、抑える関係(相剋)があるとされる。財布の色は、この相生の関係から選ぶ、という考え方が広く使われている。
本命星別に見ると
以下は五行の相生に沿った、よく使われる対応になる。流派によって異なるので、一例として読んでほしい。
一白水星(水) — 白・シルバー・黒。金は水を生むとされるため、白系が支えになる。 二黒土星(土) — 赤・オレンジ・茶。火は土を生むとされる。落ち着いた茶系も土そのものに合う。 三碧木星(木) — 青・紺・水色。水は木を育てるとされる。 四緑木星(木) — 同じく青系。緑も木の色として使われる。 五黄土星(土) — 赤・ベージュ・黄土色。土の中心とされる星で、黄土系がよく挙がる。 六白金星(金) — 黄・ベージュ・ゴールド。土は金を生むとされる。 七赤金星(金) — 同じく黄系。白やシャンパンゴールドも合わせやすい。 八白土星(土) — 赤・茶・ベージュ。二黒・五黄と同系統になる。 九紫火星(火) — 緑・青緑。木は火を生むとされる。
自分の本命星が分からない場合は、生年月日から出す方法をまとめてある。立春で年が変わる点だけ注意してほしい。1月から2月上旬生まれの人は、ここで星が一つずれる。
色より先に決めること
ここからが本題になる。
白川は──私は暦と四柱推命を扱う仕事をしているので、財布の相談を毎年受ける──色の質問には答えるが、そのあとに必ず二つ付け加えている。
色は入口であって、決め手ではない。
理由がふたつある。
ひとつ、続けられるかどうか
五行で導かれた色が、自分の持ち物とまったく合わないことがある。
仕事用の鞄が黒で統一されているのに、赤い長財布を勧められる。買う。三か月で使わなくなる。
これでは意味が無い。
縁起物は、使い続けられて初めて習慣になる。 使わなくなった時点で、色の相性は関係なくなる。
導かれた色の中で、自分が実際に持ち歩けるものを選ぶ。濃い赤が無理なら、差し色として内側だけ赤いものでもいい。ステッチや裏地に入れる形は、実際によく取られている。
ふたつ、中身が変わらないと変わらない
色を替えても、入れるものが同じなら、財布の中身は同じままだ。
以前財布に入っていないもので書いたが、レシートが厚みを作っていると、残額が見えにくくなる。見えにくいと、使い方が雑になる。
器の色より、通り道の広さのほうが効く。
新しい財布を買うなら、中身を移す前に一度全部出して並べる。これをやらないと、同じ中身がそのまま新しい財布に移るだけになる。
使い始める日
色を決めたら、次は日取りになる。
財布を買い替えるなら秋で書いたとおり、買う日より使い始める日のほうが意味を持つ。
- 寅の日 — 出したものが戻るとされる。使い始めに選ばれることが多い
- 巳の日 — 弁財天の縁日。貯めることを意識するならこちら
どちらも12日に一度巡ってくるので、買ってから一週間以内に必ずどちらかが来る。
その間、財布は寝かせておく。この数日が、中身を仕分ける時間になる。
2027年に向けて
年が変わると本命星の巡る位置は変わるが、本命星そのものは一生変わらない。だから色の対応も変わらない。
「今年の色」を毎年買い替える必要は無い、ということになる。
年に一度替えたいなら、色ではなく中身を見直す日を年に一度作るほうが現実的だと思う。
今週やること
三つある。
ひとつ、本命星を確定させる。 立春の扱いだけ間違えない。
ふたつ、導かれた色のうち、自分が持ち歩けるものを選ぶ。 持ち歩けないなら差し色にする。
みっつ、買ってすぐ使わない。 次の寅の日か巳の日まで寝かせて、その間に中身を並べる。
色から入って構わない。ただ、色で終わらないほうがいい。
✦ この記事のまとめ
九星は五行(木・火・土・金・水)に対応しており、本命星から相性のよい色を導く考え方があります。
ただし色より先に決めるべきは「使い始める日」と「中身」です。色だけを替えても、通り道が詰まっていれば変わりません。



