財布を開いたとき、カードポケットが全部埋まっていないだろうか。
そのうち、この半年で使ったものが何枚あるか。
数えてみると、思っていたより少ないかもしれない。
著者名の神崎和は、本メディアの創作上のペルソナです。実在の鑑定者による経験談ではありません。詳しくは運営者情報をご覧ください。
枚数の話をしない理由
「カードは何枚まで」という基準はよく探されるが、私は枚数で決めることを勧めていない。
理由は単純で、必要な枚数は生活によって違うからだ。
仕事で経費用のカードを持つ人もいれば、通院が複数ある人もいる。五枚が適正な人も、十枚必要な人もいる。
数を決めると、必要なものを抜くか、不要なものを残すかのどちらかになる。
半年で切る
代わりに使うのは、この基準になる。
この半年で一度も使っていないものを抜く。
半年というのは、季節が二つ変わる長さだ。それだけ使っていないものは、次の半年も使わない可能性が高い。
年に一度のもの(車検、年会費の案内)はどうするか、という疑問もあるだろうが、そういうものはたいてい財布に入っていない。財布に入っているのに半年使っていないなら、その場で必要になる場面が無いということになる。
判断に迷わないのが、この基準の利点になる。
何が入っているか
並べてみると、よく出てくるのは次のようなものだ。
ポイントカード。 溜まりやすい代表格。アプリに移せるものも多い。移せるものを移すだけで、かなり減る。
診察券。 通院が終わった医院のものが残りやすい。終わったものは別に保管しておけばいい。次にかかるときに持っていけばよく、財布に常駐させる必要は無い。
期限切れのクーポン・割引券。 期限を確認する習慣が無いと溜まる。
使っていない金融機関のカード。 口座を作ったまま使っていないもの。この機会に口座自体を見直すのもいい。
もらったまま入れっぱなしの会員証。 一度しか行っていない店のもの。
縁起の話
縁起の面では、使わないものを持ち歩くことで通り道が狭くなるとされる。
以前財布に入っていないもので書いたとおり、財布を「溜める箱」ではなく「通り道」として捉える考え方になる。留まっているものが多いほど、通り道が狭くなる。
私はこの捉え方を勧めているが、実務的な理由のほうが分かりやすいかもしれない。
実務的に何が変わるか
ふたつある。
ひとつ、探す時間が減る。
レジで目的のカードを探している数秒は、積み重なると案外長い。埋まったポケットから一枚を抜き出すのは、思っているより手間がかかる。
ふたつ、厚みが減って残額が見える。
これが本命になる。以前金運が下がる財布の特徴で書いたが、厚い財布は開いても札が見えない。見えないと確認しない。確認しないと、使い方が雑になる。
カードは一枚あたりは薄いが、十枚集まると明確な厚みになる。
抜いたあとの置き場所
抜いたカードをどうするか決めておかないと、机の上に散らばって結局戻ってくる。
置き場所を一つ決める。
カードケース一つ、あるいは封筒一つ。 それを引き出しの決まった場所に入れる。
「使うかもしれない」ものはここに入れておけばいい。捨てなくていいので、判断が軽くなる。実際に必要になったときは取りに戻れる。
半年後にこの封筒を見て、一度も開けていなければ、そのときに処分を考えればいい。
個人情報の扱い
処分する場合、カード番号や氏名が印字されたものは細断してから捨てる。
金融機関のカードは、解約手続きが必要なものもある。カード自体を捨てただけでは口座は残る。
このあたりは縁起とは無関係だが、抜く作業をするときに一緒に片づくことが多い。
頻度
一度やっても、しばらくすると戻りがちだ。
戻らないようにするには、カードは年に一度でいい。レシートは週に一度抜くほうがいいが、カードはそこまで頻繁に増えない。
財布を買い替えるとき、あるいは年の変わり目に合わせると忘れにくい。
今日やること
カードを全部出して、机に並べる。
この半年で使ったものだけ戻す。
戻さなかったものは封筒に入れて、引き出しへ。捨てなくていい。
ポケットに空きができると、次に何かをもらったときに「これは入れるべきか」と一度考えるようになる。その一秒が効いてくる。
✦ この記事のまとめ
カードの枚数に決まりはありません。基準を作るなら「半年使っていないもの」が扱いやすく、迷いが出ません。
抜く目的は縁起だけではありません。探す時間が減り、残額が見えるようになることのほうが日常では効きます。



