玄関は気の入口とされる。
だから玄関を整えると運が変わる、という話はよく聞く。
ただ、順番を間違えないほうがいい。何かを置いて良くする前に、置きっぱなしのものを外すほうが先になる。
著者名の神崎和は、本メディアの創作上のペルソナです。実在の鑑定者による経験談ではありません。詳しくは運営者情報をご覧ください。
なぜ玄関だけ散らかるのか
不思議なもので、部屋は片づいているのに玄関だけ物が溜まっている、というのはよくある状態だ。
理由ははっきりしている。毎日通るからだ。
毎日通る場所は、視界に入っているのに認識されなくなる。三か月前に置いた段ボールが、風景になっている。
以前北の納戸の話で、何年も開けていない扉から忘れていた固定費が出てきた例を書いた。玄関はその逆で、毎日見ているのに見えていない場所になる。
どちらも結果は同じで、そこに何があるか把握できていない。
一:溜まった傘
傘立てそのものが悪いわけではない。
問題になるのは中身のほうだ。
- 濡れたまま差してある
- 骨が折れたものが残っている
- 世帯人数より明らかに多い
濡れた傘は湿気を持ち込む。湿気は玄関の匂いに直結する。匂いは、入った瞬間の印象を決める。
風水では水気が溜まる場所を嫌うとされるが、実用面でも同じ結論になる。乾かして、使わないものは処分する。
数を数えてみると、思っていたより多いことに驚くかもしれない。
二:正面の鏡
鏡は、玄関に置くもののなかで唯一「位置」に注意がいる。
一般的に言われているのは、こうだ。
入って正面に置くと、入ってきた気を跳ね返すとされる。
だから左右のどちらかに置く。向かって左は金運、右は人間関係、という言い方もあるが、これは流派で分かれる。
置いてはいけない、という話ではない。位置の問題になる。
実用面でも、正面の鏡は出がけに自分と目が合って落ち着かない、と感じることもある。左右にあるほうが身支度には使いやすい。
三:段ボール
いちばん置きっぱなしになりやすいものだと思う。
通販の箱、まだ捨てていない箱、いつか使うかもしれない箱。
段ボールは風水的にどうこう以前に、たたきの面積を奪う。たたきが狭くなると、靴が出しっぱなしになる。靴が出ていると掃きにくい。掃かないと砂が溜まる。
一つ置くと、連鎖する。
回収日を待つあいだだけでも、玄関の外か別の場所に移せると変わる。
四:枯れた植物
観葉植物を玄関に置くのは、向くとされる。生きているものが気を動かす、という考え方になる。
ただし枯れたまま置くと、逆の意味になるとされる。
これは私も同意していて、理由は単純だ。枯れた植物が置いてあるのは、世話をする余裕が無い状態の表れであることが多い。玄関だけの問題ではなくなっている。
置くなら、世話を続けられる範囲で置く。難しいなら、造花のほうがまだいい。枯れたまま置くのがいちばん避けたい形になる。
置くより、見えるようにする
四つ挙げたが、共通しているのは同じことだ。
たたきに物が無い状態を保つ。
盛り塩や置物を足すのは、そのあとでいい。以前参拝作法の記事でも書いたが、順序を守るほうが結局は効く。
たたきが見えていれば、汚れにも気づく。気づけば掃く。掃けば匂いが変わる。
今週やること
ひとつだけ。
傘を全部出して、本数を数える。
折れているものと、この一年使っていないものを外す。それだけで、傘立てはずいぶん軽くなるはずだ。
たたきの面積が戻ると、次に何を外すべきかが自分で見えてくる。
✦ この記事のまとめ
玄関で金運を止めるとされるのは、置いてあるもの自体より置きっぱなしになって見えなくなっていることです。
鏡だけは位置に注意があります。正面に置くと入ってきた気を跳ね返すとされ、左右に置くのが一般的です。



