「あなたは縁が薄い命式ですね」

そう言われたことがある人は、たぶん少なくない。

言われた側にとって、これはかなり重い言葉になる。もう決まっているように聞こえるからだ。

私はこの言い方をおすすめしない。理由がある。

著者名の白川珠代は、本メディアの創作上のペルソナです。実在の鑑定者による経験談ではありません。詳しくは運営者情報をご覧ください。

命式は「量」を見ていない

四柱推命では、生まれた年・月・日・時を干支に置き換えて四本の柱として読む。

そこから通変星というものを出す。自分から見て、他の要素がどういう関係にあるかを十種類に分けたものになる。

人との関わりに関係するとされるのは、このあたりだ。

  • 比肩・劫財(比劫) — 対等な相手、仲間、同僚
  • 印綬・偏印(印星) — 支えてくれる相手、学び、目上
  • 食神・傷官 — 表現、外に出すもの

これらの出方から、人との関わり方の傾向を読む。

ここで見ているのは、縁の多い少ないではない。関わり方の型になる。

二つの型

大まかに言うと、こうなる。

広く結ぶ型。 多くの人と、浅めに、同時に関われる。場が変わっても関係が続く。誘いに乗るコストが低い。

深く結ぶ型。 少数と、時間をかけて、濃く関わる。数を増やすとすぐ消耗する。一人あたりに使う時間が長い。

どちらが良いということはない。

問題になるのは、合わない型で人と関わろうとしているときだ。

「縁が薄い」と感じてしまうとき

たとえば、深く結ぶ型の人が、広く結ぶ型のやり方をすると、こうなりやすい。

出会いの場に行く。同時に何人かとやりとりする。返信の管理が追いつかない。疲れる。やめる。しばらく誰とも会わない。

そして、こう思う。

自分は縁が薄い。

違う。数をこなす形が合っていないだけになる。

これは以前、正財と偏財の話で書いた構造とまったく同じだ。合わない土俵で消耗しているとき、人はそれを自分の能力の低さだと思い込む。

一人の時間が長いことの読み方

深く結ぶ型の人は、実際に一人の時間が長くなる。

一人あたりに使う時間が長いので、同時に何人とも関われない。関わる相手を探している期間は、必然的に一人になる。

これは欠落ではなく、その型の必要経費になる。

この型を言葉にするなら、こういう言い方になる。

「あなたは、一度に一人としか深く関われない人です」

命式がそう読めるとしても、それは薄いのではない。

型に合わせて変えること

型が分かったあとにやることは、性格を変えることではない。

関わり方の設計を変える。

深く結ぶ型なら、こうなる。

  • 同時にやりとりする人数の上限を決める(二人まで、など)
  • 場の数より、一回あたりの時間を長く取る
  • 短期間で判断しない。三か月は同じ相手を見る

広く結ぶ型なら、逆になる。

  • 一人に時間をかけすぎない
  • 場の数を増やす
  • 合わないと感じたら早めに切り替える

自分の型で動くと、同じ労力でも減り方が変わる。

型は変えられるか

気になるところなので書いておく。

命式そのものは変わらない。ただ、めぐってくる年によって出方は変わるとされる。

比劫が強く出る年は人が増えやすい、印星が強い年は支えてくれる相手が現れやすい、といった読み方をする。

だから「一生このまま」ではない。動きやすい年もあれば、動きにくい年もある。

動きにくい年に無理に数を増やすと、いちばん消耗する。そこだけは避けたほうがいい。

調べる手順

通変星を出すには命式を組む必要がある。生年月日と、できれば生まれた時刻が要る。

時刻が分からなくても年月日だけである程度は読めるが、時柱が出せないぶん精度は下がる。

無料の作成ツールは流派で表記が違うので、ひとつに絞って見るほうが混乱しない。

今週やること

命式を出すのが難しければ、先にこちらでもいい。

この一年で、人と会って「疲れた」と感じた場面を三つ書き出す。

三つとも人数が多い場では深く結ぶ型、三つとも長時間の一対一なら広く結ぶ型の可能性がある。

命式より早く、自分の型が見えることがある。

✦ この記事のまとめ

「縁が薄い」という読み方をされることがありますが、命式で見ているのは縁の量ではなく結び方の型です。

広く浅く結ぶ型と、少数と深く結ぶ型があります。合わない型で人と関わると、数を増やすほど消耗します。