実家に帰るのが重い、という悩みは、年末年始や盆の前によく聞かれるものだ。
行かないと角が立つ。行くと消耗する。どちらも避けられないという状態になりやすい。
日取りを暦で選ぶ、という考え方もある。ただ、日取りだけでは軽くならない。
著者名の白川珠代は、本メディアの創作上のペルソナです。実在の鑑定者による経験談ではありません。詳しくは運営者情報をご覧ください。
大事なのは、終わりの時刻
私がいちばん大事だと思うものを一つ挙げるなら、これになる。
帰る時刻を、行く前に決める。
何日に行くかより、何時に出るか。
決めていない訪問は、長くなる。長くなると、話が余計なところまで進む。進んだ話が、そのあと数か月ぶんの重さになる。
終わりが決まっている訪問は、同じ内容でも軽い。終わりが見えているから、途中を耐えられる。
口実は先に用意する
時刻を決めても、その場で言えなければ意味が無い。
だから、帰る理由を先に作っておく。
- 帰りの切符を先に取る(時刻が決まる)
- 翌日の予定を入れておく
- 同行者がいるなら、先に時刻を共有しておく
その場で理由を探すと、たいてい見つからない。見つからないまま、もう一泊になる。
日を選ぶ
そのうえで、日取りの話になる。
吉日の考え方を使うこともできるが、家族の訪問については、暦より先に見るものがある。
相手の生活のリズム。
機嫌がいい時間帯、疲れている曜日、来客の多い時期。ここが合っていないと、どんな吉日でも荒れる。
そのうえで、動ける日が複数あるなら、暦で絞ればいい。順番はこの向きになる。
暦は、自分の線を保つために使う
ひとつ注意がある。
暦を、相手を説得する材料にしないほうがいい。
「今日は日が悪いから帰る」と言うと、たいてい話が長くなる。信じていない相手なら反論されるし、信じている相手なら別の日を提案される。
暦は、自分が決めた予定を自分の中で保つために使う。外に出さなくていい。
滞在を短くする、という選択
回数を減らすより、一回を短くするほうが、関係は保ちやすいこともある。
年に一度、三泊。これを、年に二度、日帰り。合計の時間は減っているのに、相手からは「よく来る」と見える。
こちらは消耗が減る。相手は回数で見ている。両方が成り立つ。
これは距離の測り方にも通じる。距離は、頻度と深さの二つで決まる。片方を落とせば、もう片方を保てる。
行かない、という選択もある
書いておく。
体調や状況によっては、行かない判断が正しいこともある。
暦を、行かない理由に使う人がいるが、これはあまり勧めない。理由を外に置くと、翌年また同じ交渉が要る。
行かないなら、自分の都合として決める。理由を暦に預けると、暦が言い訳になり、そのうち暦のほうが重くなる。
今週やること
三つ。
ひとつ、次の訪問で「何時に出るか」を決める。
ふたつ、その時刻に出るための口実を一つ用意する。 切符でも、翌日の予定でもいい。
みっつ、滞在を短くできるなら、そのぶん回数を増やせないか考える。
日取りは、この三つが決まったあとでいい。順番を逆にすると、いい日に長く滞在することになる。
✦ この記事のまとめ
実家への訪問が重いとき、助けになりやすいのは滞在時間を先に決めることです。日取りより、終わりの時刻のほうが体感を左右します。
暦は自分が決めた予定に理由を持たせる道具として使えます。相手を説得する材料ではなく、自分の線を保つために使います。



