財布を新しくしようと思って、まだ買っていない人へ。
先にできることがある。しかも、そちらのほうが効く場合が多い。
中身を出して、並べてみる。
財布は「箱」ではなく「通り道」
財布をどう捉えるかで、何を入れるかが変わる。
溜める箱だと思っていると、入れっぱなしになる。使うかもしれないもの、記念のもの、あとで見るもの。全部入る。
通り道だと思うと、基準が変わる。通るものと、留まるもの。留まっているものは、通り道を狭くする。
神崎は──私は浄化と開運の作法を扱う仕事をしているので、玄関や水回りの話と同じ枠組みでこれを説明する──家の中で「流れが滞る場所」を見るときと、考え方はまったく同じだ。
一:レシート
いちばん多いのが、これだ。
縁起の面では、済んだ出費を持ち歩くことになるとされる。使ったお金の記録を、財布という器の中に留めておく形になる。
実務の面でも、理由がはっきりしている。レシートが厚みを作ると、中身が見えにくくなる。いくら残っているかを把握しづらくなり、把握しづらいと、使い方が雑になる。
必要なレシートはある。経費、保証、返品期限内のもの。それらは抜いて、別の場所に移す。封筒一つで足りる。
残りは、その日のうちに処分する。
二:使っていないカード
ポイントカード、会員証、診察券、期限切れの割引券。
枚数の決まりはない。基準を作るなら、半年使っていないものが扱いやすい。
半年というのは、季節が二つ変わる長さだ。それだけ使っていないなら、次の半年も使わない可能性が高い。
多くのポイントカードはアプリ化されている。移せるものは移して、現物を抜く。
診察券は、通院が続いているものだけを残す。終わった医院のものは、別に保管しておけばいい。財布に置く必要はない。
三:古いお守り
これが、いちばん扱いに困るものだと思う。
財布に入れる前提で作られた、カード型や小さな守り札がある。それ自体は問題ない。
問題は、年月が経ったものだ。
お守りは、授かった社へお返しするのが基本とされる。目安として一年と言われることが多い。ただしこれは「一年で効力が切れる」という意味ではなく、一年を区切りとして感謝を伝えて納めるという考え方から来ている。
遠方で行けない場合や、どこで受けたか分からない場合は、近くの社の古札納所に納められることが多い。ただし受け付けの範囲は社によって違うので、事前に確認すると確実だ。
財布の中で何年も畳まれたままになっているものは、返す。それだけで、かなり軽くなる。
御札は財布に入れない
もう一点、混同されやすいので書いておく。
御札(おふだ)は、財布に入れるものではない。
御札は神棚や、それに準じる高く清浄な場所に立ててお祀りするものだ。折ったり畳んだりして持ち歩く形は想定されていない。
財布に入れる前提で頒布されているものは、そう案内されている。案内がないものは、持ち歩き用ではない可能性が高い。迷ったら、社務所で聞くのが早い。
何を残すか
抜いたあと、財布に残るものは案外少ない。
- 現金
- 使っているカード数枚
- 身分証
- 交通系のもの
- 財布用として受けたお守りが一つあれば、それ
これで足りる。
厚みが減ると、残額が一目で分かるようになる。分かるようになると、判断が変わる。 これが実際に効いている部分だと私は考えている。
週に一分の整え方
一度片づけても、二か月で戻る。
戻らないようにするには、頻度を上げて、一回を軽くするほうがいい。
週に一度、レシートだけ抜く。
一分で終わる。曜日を決めておくといい。日曜の夜でも、給料日でも、月曜の朝でもいい。
カードやお守りの見直しは、年に一度で足りる。財布を替えるとき、あるいは年の変わり目に合わせるとやりやすい。
買い替えるなら、そのあとで
中身を並べたあとで、まだ買い替えたいと思うなら、そのとき買えばいい。
順序を逆にすると、たいてい同じ中身がそのまま新しい財布に移る。器だけが変わって、通り道の広さは変わらない。
先に、通り道を見る。
✦ この記事のまとめ
財布は「溜める箱」ではなく通り道として扱うと、何を抜くかが決めやすくなります。買い替えなくても、抜くだけで変わります。
古いお守りを財布に入れたままにしている人は多くいます。お守りは授かった社へお返しするのが基本で、目安は一年とされることが多いものです。



