明日の結果が進路に関わる。そう思うと、布団に入っても目が冴えてしまいます。天井を見ながら明日の試合を何度も再生して、そのたびに心臓が速くなる。
前夜に眠れないこと自体は、めずらしいことではありません。大事なのは、眠れない時間に何をしているかです。
著者名の星野澪は、本メディアの創作上のペルソナです。実在の鑑定者による経験談ではありません。詳しくは運営者情報をご覧ください。
やめたほうがいい前夜の口ぐせ
「負けたらどうしよう」を声に出す
言葉には力がある、という考え方は日本では古くから言霊(ことだま)と呼ばれてきました。科学の話ではありませんが、口に出したことは自分の耳がいちばん近くで聞いている、というのは実感としてよく分かる話だと思います。
前夜に「負けたら」「ダメだったら」と声に出すと、そのまま頭の中で映像になります。眠る直前に見た映像は、翌朝まで残りやすい。だから前夜だけは、勝敗の話を口にしない。
「絶対に勝つ」と力を込めすぎる
意外かもしれませんが、これも前夜には向きません。強く言い切るほど、心のどこかで「でも」が返ってくる。その往復で眠れなくなります。
前夜に言うなら、勝敗ではなく自分の動きの話にしてください。本番の直前にできる短いルーティンは、扉を開ける前の3秒のルーティンでも紹介しています。「明日は最初の一本を丁寧に入る」「声を出す」。やることを言うと、体が落ち着きます。
「もう寝ないと」と焦る
眠れないときにいちばん効かない言葉がこれです。焦るほど眠れません。眠れないなら、横になって目を閉じているだけで体は休めています。「今は休んでいる」と言い換えてしまいましょう。
昔から選手が続けてきた験担ぎ
ユニフォームを畳んで枕元に置く
道具を整えてから寝る、というのは職人の世界にも武道の世界にもある考え方です。洗って乾いたユニフォームを、自分の手で畳んで枕元に置く。スパイクやシューズは玄関で揃えて向きを揃えておく。
これも勝敗を左右するものではありません。ただ、畳んでいる数分のあいだ、手が動いて頭が静かになります。勝負の前の持ち物や色の整え方は、対戦前にやってはいけない色と持ち物でも扱っています。「支度は済んだ」という感覚が、そのまま眠りに入る合図になります。
前夜に決めるのは「明日の最初の1つ」だけ
試合全体をイメージしようとすると、頭が働きすぎます。決めるのは最初の一本、最初の一歩、最初の声。それだけ決めて、あとは明日の自分に渡す。
家族に「行ってくる」を前夜に言っておく
当日の朝はバタバタして、まともに話す時間がありません。前夜のうちに一言伝えておくと、当日の朝が静かになります。送り出す側にとっても、これは案外うれしいものです。
眠れないときの過ごし方
眠れないまま布団の中でスマホを見るのは、いちばん避けたいところです。画面の光と、飛び込んでくる情報の両方が邪魔をします。
代わりに、こうしてみてください。
- 部屋を暗くしたまま、息を吐くほうを長くする(4つ数えて吸い、8つ数えて吐く)
- それでも冴えるなら、一度起きて水を一口飲み、また横になる
- 布団の中で明日のことを考えはじめたら、「最初の一本」だけに戻す
眠れた時間の長さより、朝に体が動くかどうかです。横になっているだけでも、体はちゃんと休んでいます。眠れない夜が何日も続く場合は、眠れない夜が続くときも読んでみてください。続くときは医療機関に相談しましょう。
まとめ
- 前夜に「負けたら」を声に出さない
- 「絶対に勝つ」より「最初の一本を丁寧に」
- 「もう寝ないと」を「今は休んでいる」に言い換える
- ユニフォームは自分で畳んで枕元へ。シューズは玄関で向きを揃える
- 決めるのは明日の最初の1つだけ
- 眠れないときは、吐く息を長く。スマホは見ない
前夜にできることは、実力を足すことではありません。明日の自分が動きやすいように、静かにしておくことです。それだけで十分に効きます。
✦ この記事のまとめ
大会前夜、「勝敗を口にしない」「ユニフォームを畳んで枕元に置く」という2つの験担ぎを紹介します。これは特別な準備ではなく、いつも通りの睡眠と生活リズムを保ちながら、気持ちを整えるための工夫です。


