買ったあとで、「なんであれを買ったんだろう」と思ったことはないだろうか。
金額の大小はさまざまでも、たいていの人に心当たりがあると思う。そして多くの場合、その理由を「意志が弱かった」で片づけている。
前回は、低気圧の日より気圧が上がる日に注意したほうがいい、という話をした。
今回は、その続きとして、体調と判断の関係を扱う。
日付を並べてみると
私が鑑定の場でよく勧めるのは、これだ。
後悔した買い物の日付を、三つ書き出してみる。
覚えている範囲でいい。カードの明細を遡ってもいい。
書き出したあと、その日の天気と月齢を調べてみる。天気アプリの履歴や、月齢カレンダーで確認できる。
全員に共通するわけではない。ただ、寄っている人が実際にいる。
私自身の記録では、寄りやすいのは二つだった。
一:気圧が大きく動いた日
低気圧そのものより、変化の幅のほうが体感に出やすい。
前日から大きく下がった日、あるいは大きく上がった日。台風の接近時や、通過した翌日など。
こういう日に、頭が重い、集中が続かない、判断を早く終わらせたい、という状態になる人がいる。
判断を早く終わらせたい、というのが要点になる。
比較検討が面倒になり、「もういいや、これで」と決める。選んだのではなく、選ぶのをやめたという決め方をする。
これが後悔につながりやすい。
二:満月の前後
星野は──私は月齢を扱う仕事をしているので、この相談を長く受けてきた──満月前後に高揚感を訴える人が一定数いることを知っている。
寝つきが浅い、気分が上がる、行動が大きくなる。
ここで注意しておきたいのは、月と人体の関係について、断定できる科学的根拠が確立しているわけではないという点だ。研究はあるが、結論は割れている。
だから私は「満月だから買うな」とは言わない。
言うのは、こちらだ。
自分がその時期に高揚しやすいかどうか、記録して確かめてほしい。
当てはまらない人には、当てはまらない。当てはまる人には、はっきり出る。
我慢ではなく、先送り
こういう話をすると、「その日は買い物を我慢する」と考える人が多い。
我慢は続かない。しかも、判断が鈍っている日に「我慢する」という判断をするのは、そもそも難しい。
有効なのは、先に決めておくことだ。
決めておく内容は、ひとつでいい。
この金額を超える買い物は、その日には決めない。翌日に持ち越す。
金額は、自分で決める。三万円でも、一万円でも、五千円でもいい。生活の規模に合わせる。
翌日に送るだけで分かれる
一日置くと、どうなるか。
本当に必要だったものは、翌日も欲しい。だから買う。何も損しない。
その日の気分だったものは、翌日には熱が下がっている。だから買わない。
判断の質を上げようとするのではなく、時間を挟むだけでいい。これなら、体調が悪い日でも実行できる。判断力を使わないからだ。
予定に組み込む
さらに一歩進めるなら、大きな判断をあらかじめ日程に入れておく。
契約、住まい、車、大きな家電。こうしたものを決める日を、事前に決める。
その日を選ぶとき、気圧の予報と月齢を一応見ておく。荒れそうなら、前後にずらす。
これは占いというより、体調管理に近い。大事な会議を寝不足の翌日に入れない、というのと同じ発想になる。
記録のしかた
大げさなものは要らない。
金額の大きい買い物をしたとき、日付だけメモしておく。三か月ぶん溜まったら、天気と月齢を照らし合わせる。
寄りがあれば、自分の傾向が見えてくる。無ければ、それも分かる。
無いと分かることにも意味がある。自分の場合は気圧も月も関係ない、と分かれば、別のところに原因を探せる。
今週やること
金額をひとつ決める。それだけでいい。
「これを超えたら、その日は決めない」
決めておけば、判断が鈍っている日でも、判断せずに済む。
意志の問題にしないほうが、たいていうまくいく。
月と気圧のからだ暦の第1回は、低気圧の日より「気圧が上がる日」に注意した方がいいです。
✦ この記事のまとめ
後悔した買い物の日付を並べると、気圧が大きく動いた日や満月前後に寄ることがあります。体調が判断に影響するという捉え方です。
有効なのは我慢ではなく、「今日は決めない」と先に決めておくこと。判断を翌日に送るだけで、通る判断と通らない判断が分かれます。


